恋の寿命

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日記

25歳の菅田さん 前編

私の最愛の「推し」こと菅田将暉さんが2月21日、誕生日を迎えられて26歳になるので、その前に25歳の菅田くんを振りかえろうと思います。

毎年のように誕生日とデビュー日にはブログを書いてきたけれど、今まで使っていたアメブロは開けない(ログインができなくなったのと、高校生の頃に書いていた文章が出てくるのが恥ずかしいから。いうてこれもだいぶ恥ずかしいものになると思うけれど)ので、この日記にメモする。雑記。

 

二月

昨年の誕生日当日は、菅田くんは地元大阪でワンマンライブをしていた。東名阪を回るツアーのうちのひとつだ。「誕生日」当日に「地元」大阪でライブをすると発表された時は驚いた。菅田くんはそういうものにこだわらないタイプというか、そこまで優先順位が高くないと思っていたから。10周年に向けて色々仕掛けてきた今なら何の引っかかりもなく受け入れたのだろうけれど。誕生日当日の21日の朝、20代後半に突入した菅田くんに対して私はツイッターに「トプコが菅田くんに菅田くんなら結婚しても大丈夫と言っている*1と知って、事務所が菅田くんに寄せる信頼の厚さにすごく安心したし嬉しかった」と投稿していた。そうしたらその日の夕方に熱愛報道が出て、さすがにそれは悲しくなった……。何が悲しいって、プライベートを突っ込まれること自体が本当に萎えるし、わざわざ誕生日にそれを出してくる週刊誌の嫌らしさにも腹が立つ。とはいえ、私は報道された彼女と菅田くんの撮影現場でのエピソードが好きだったので、そういう意味でのショックは特に受けずにいた。夜、大阪でのライブ終了後にはネットニュースで菅田くんが会場のみんなに誕生日のお祝いをされている写真を見ることができた。幸せそうな顔をしていたと思う。その菅田くんの顔がすごく良い顔をしていたのが印象的で、私は安心した。

その2日後には、今度は渋谷WWWXでライブだった。連番しようと一緒に申し込んでいたフォロワーさんがFC枠でチケットを当ててくれ、私も無事に参加できた。ちなみに、そのフォロワーさんとはその時が初めましてで、私はその方のツイートがすごく好きで勝手にファンのような気持ちでいたからお会いできたのがすごくうれしかった。私は菅田くんが音楽活動を始めたばかりの時にどちらかというと否定的だったんだけど、このライブをきっかけに心から彼の音楽活動も応援しようと思えるようになったから、行けて本当に良かったな。整理番号も良かったので会場に入るなり思わず喜びの声をあげてしまい、先に入っていたお客さんに振り返られた。チケットをもぎってもらい、階段を降りて、ホールに入ってから最前の柵を掴むまで小走りしたあの時の嬉しさは絶対に忘れない(通路は細く整番順にゆっくり入場させられたので、誰かに抜かされる心配があって走ったのではなく、テンションが上がりすぎて足が早まったのだ)。ライブが始まって、バンドメンバーを紹介する菅田くんも、そんな菅田くんをやさしく見つめるバンドメンバーの皆さんも、お互いにすっごく愛おしそうな表情をしていて、このひとたちが菅田くんと一緒にいてくれる安心感のようなものを感じた。この時は“菅田将暉”のワンマンライブだったけど、ニーキッズ(彼らのバンド名)としてのライブも見てみたいなあと願った。カラスは真っ白のメンバーとはもともと映画『何者』内でバンドを組んだことがあったけれど、圭太くんさんは今回からの参加だったから「ちょっと寂しそうな顔をするんですよ~」と笑ったり、しみちゃん(愛すべき男)を楽しそうにいじったり。このバンドメンバーが大好きなんだなあって。そして、途中で挟んだMCでは本当に色々な話をしてくれた。素人だった高校生の時に梅田でスカウトされてひとりで初めて東京までオーディションを受けに行ったのに落とされた話。「そっちが来いって言ったのに」と彼は不満げな顔をして、でもそのあとで「ざまあみろ」とからりと笑ったから、わたしも一緒になって誇らしげな気持ちで笑った。『あゝ、荒野』の濡れ場シーンの動画がツイッターでバズっていたことへの失望、そこには映画を通して何かが届いてほしいという強い思いがあること、そして自分の俳優人生を振り返って。話している最中、ここまで二人三脚で頑張ってきたマネージャーのNさんが目に入ったらしく、そこで菅田くんの目から涙がこぼれた。マネつぶ*2でNさんは「本番中にアーティストの目線に入ってしまう立ち位置にいたなんて…マネージャー失格です」と書いていたけれど、わたしはむしろ、その菅田くんとマネさんの関係を横から見てしまって、見てはいけない裏側を見てしまったような気持ちになった。菅田くんの目から涙がつーっと筋になって頬を伝い、その後に曲中ではその涙が汗と混ざって顎から落ちたのがはっきりと見えた。27日にファイナルを迎えたこのツアーでは、たくさんの俳優仲間やアーティストの方々が来てくれて、ライブを見た感想をツイッターなどで投稿してくれていたのもとてもうれしかったな。同業者に認められるということは、それくらい菅田くんの音楽への本気が伝わっているんだなって。そして菅田くんは愛されてるんだなあって。

 

 

三月

3月はニコアンドの春ver.のトレーラーが公開されたり、米津さんと一緒にスペシャアワードのベストコンビネーション賞を受賞したり、ロキノンにインタビューが掲載されたり……いろいろあったけれど、何より一番の大きな出来事は間違いなく、日本アカデミー賞だ。公式ツイッターが会場の俳優の様子を写真で挙げてくれていたんだけど、菅田くんの表情が死んでいるのを見て、ますます緊張がひどくなった。TLに集うフォロワーさんもみんなして緊張の絶頂にいて、「吐きそう」「無理」「耐えられない…」の文字が並んでいた。正直、獲れる自信があったからこそ、あそこまで緊張していたのだと思う。2018年の映画賞は菅田くんが荒野でほぼ総なめにしていた*3からこそ、ここで獲らないとという気持ちだった。ただ荒野はそこまで大きな規模の映画ではなかったから、日アカに合っているのかなと不安になったりもした。先に新人賞の受賞者の登壇が始まって、帝一で共演していた竹内涼真くんがステージ上から「菅田くん…?」と菅田くんを探して話を振ってくれて、その和やかな空気でいくらか落ちついた。そうしていよいよ主演男優賞の発表。緊張もマックス。この先の人生で、あれだけどきどきしながらテレビの前に座ることもないのではないかと思う。荒野の紹介VTRが流れ、主題歌だったBRAHMANの「今夜」が耳に入ってきて、大好きなそのイントロに思わず泣きそうになり、もう受賞できなくてもいいや、この映画を私は好きだし、この映画を評価している人がたくさんいることもわかっているし、それで十分だ、と突然の悟りの境地に。

暗くなった会場で照明が照らしたのは、菅田将暉さんだった。

ああ、本当によかったなあ。ここまで追いかけてきてこんな夢みたいな景色を見させてくれる菅田くんは最高の俳優だ。菅田くんのスピーチも、うれしかったよ。

それから、10代の頃からの仲である山﨑賢人くんとの再共演だったドラマ『トドメの接吻』がオールアップ(まじであのキスシーンは何だったんだ)、福山雅治さんとの特別ラジオ番組、あと夏に公開された映画『銀魂』の撮影が始まったのもこの春だったかな。

プラスアクトの表紙にも再度登場。これまーーーーじで写真が最高だった。普段菅田くんの雑誌を買うときはテキスト重視で写真にはそこまで重きを置いていないんだけど、これは写真が好きすぎて全然ページが進まなかった。でも、インタビューもすっごく痺れて。

 音楽活動としては、初めてのアルバム「PLAY」をリリース。2月のライブで初めてお披露目された曲や、菅田くんと菅田くんのファンにとっても大切な曲であるフジファブリックの「茜色の夕日」の収録、菅田くんの音楽に共感し協力してくれる方々からの楽曲提供、2月のライブ映像が収録されたDVD付き、ジャケ写が私の大好きな奥山由之さんが撮影、などなど盛りだくさんすぎるくらい。個人的にはアルバムが発売されたということと同じくらい、奥山さんに菅田くんを撮ってもらえたことがうれしかった~。それから、PLAYに3曲も提供してくれた石崎ひゅーいさんの「ピリオド」のMVに出演。この菅田くんは表情だけの演技の強さをこれでもかと見せつけてきた。この映像を見てこんなに私の心が揺れたのは、ドラマや映画のように菅田くんをその作品内のキャラクターと捉えるのとは違い、この映像に映っている菅田くんを菅田くんとして見ていたからだと思う。菅田くんのこんなに不安そうで子どもみたいな顔を見たことがない、と思い、それがなんだか見てはいけないものを見ているような気がして、菅田くんがそんな顔をしていることに気づかないふりをしていたかった。あ、泣きそう、泣いちゃう、から感情の波がダムの堤防を決壊して溢れ出るように大泣きする様が演技に見えなくてすごい。

 

四月

この頃の菅田くんは完全に髪が伸びきっていて、会う人会う人に「菅田くん髪長すぎない?」「切った方がいいよ」と言われた。そんなこと言われても、私は菅田くんの長髪好きだから困るんだけど。髪の毛が長いと、ヘアスタイルや衣装で印象ががらりと変わるのもおもしろい。結果的には、deleの撮影時期だったので、ドラマの役として伸ばしていたみたいだけど。そのdeleのプロモのために作られた「菅田山田」(インスタは「山田菅田」)のアカウントが突如できたのもこの4月。なんのためのアカか明かされないままロケでの様子が投稿され続ける日々。一緒に写っているのがRADWINPSの野田洋次郎さんや水曜日のカンパネラコムアイちゃんだったりしたので、音楽関係のプロジェクトでも始まるのかと戸惑った(笑)

映画の話で行くと、まず『となりの怪物くん』の公開が迫っていたので、載る雑誌がだいたい『とな怪』のインタビューで橙色の衣装を着ていることが多かった*4んだけど、そのおかげで菅田くんと橙色の親和性の高さを再認識した時でもあった。それから『銀魂』第2弾の情報がようやく解禁。京都での目撃情報もあったし(盗撮許さん)福田さんの匂わせもひどかったからみんな確信してたけど。あの超かわいい横ピースのビジュアルとともにここで公式に発表された。『帝一の國』は初の地上波放送。私はリアルタイムで見られなかったんだけど、ツイッターがすごく盛り上がっていたのは知ってる。公式さんも裏エピソードを出してくれたりね。単独主演映画が地上波で放送されるというのはなかなか感慨深いものがあるね。

 

五月

5月はGWから『とな怪』のプロモで新喜劇に参加したり、ニコアンドの夏ver.が公開されたり。そして、4月に作られた「菅田山田」のアカウントはdeleのためのものだと明かされる。山田さんと、自由のきく深夜枠の連ドラでがっつりと共演!ファンとしては演技で絡んでくれたことがうれしかったんだけど当の菅田くんはこの現場で、山田さんから芝居以外のこと、たとえば洋楽、を教えてもらえたことがうれしかったみたいでその話をよくしていてかわいい。菅田くんって、ファッションにしても、音楽にしても、自分の色や個性を強く持っている人に見えて、わりと周りから色々教えてもらったり、影響されている部分も大きいんだよね。普通というコンプレックスへの対抗心なのかな~なんてね。ただこれは、単に人から影響を受けやすいというだけでなく、言い換えれば柔軟性や吸収力が高いということでもあって。教えてもらったものからとことん追求していき、自分の好きなものを見つけるのが菅田くんのスタイルで、そういうところも好き。自分でも興味への窓口が開いと話しているのをよく聞く。

 

 六月

個人的にはJUNONのお写真が当たったので最高のスタートを切った6月。サイン入り生写真が当たったのなんていつぶりだろう。事前に編集部から確認の電話がかかってきて、第三者への転売禁止の念を押されたのには驚いたけれど。JUNONって前からそうだったのかな。JUNONで当たったことがなかったからわからないけれど、私が今までもらったことのある雑誌ではそんなものなかったから、最近は厳しいんだなあなんて思っていた。

6月7日は菅田くんの歌手としてのデビュー日。音楽活動を始めてから1年。俳優の菅田将暉くんを好きになったはずなのに「菅田将暉」名義で音楽をはじめるとい言われて戸惑ってから1年。これまでも作品の中で歌を歌う機会は多かったし、『キセキ』でCDも出したし、auのCMでも歌っていたけど、それとこれとは違うというファン心……。ってそんな話ここではどうでもいいか。15日には、ニューシングル「ロングホープ・フィリア」の発売が決定。amazarashiの秋田さんが楽曲提供で、ヒロアカの主題歌になることも発表された。購入特典がたくさんあってどこで買おうかな~と悩めるくらいには前向きな気持ちになっていたかな(全形態買おうとまではならないけれど)。

それからこれも個人的なことになるけれど、関西で大きな地震があり私の住んでいる街も大きく揺れて、不安な気持ちで夜を越すときに菅田くんのANNの放送があった。それで久しぶりに聴いてみたらラジオから聞こえてくる菅田くんの声にすごく安心したんだ。菅田くんのANNは普段ほとんど聞いていなくて(もしかしたらファン失格なのかもしれないね)、こういう時だけ聴くのはずるいよなと思いながら、菅田くんがこんな時でも変わらずにラジオ放送をしてくれることに感謝した。菅田くんの実家も震源地に近くてご家族や地元が心配だったと思うけれど、東京でいつもと変わらず深夜の生放送をしてくれる、それが今の菅田くんのお仕事で。私が菅田くんのラジオをあまり聞かないのは、音楽活動が嫌だったのと少し近い理由で、お芝居をする菅田くんが好きだったから自分の知らない素の菅田くんが出てくるのが嫌だったのだと思う。すごく自分勝手なのはわかっているけれど、ラジオの菅田くんの声を聴いても、その菅田くんを、私の知っている役者としての菅田将暉と捉えればいいのか、プライベートやオフに近い菅田くんと捉えればいいのかもよくわからないし。でも、こういうことがあると、ああこれが今の日本にとっての菅田くんなんだなぁと思ってしまったよね。つまり、深夜のラジオで人を元気にする仕事を担う人なんだなあって。

 

七月

ずっと伸ばしていた(というか伸びきっていた)髪をばっさり切った。ANNのオフショット的なものから感じる短髪姿は少し若返ったようにも見えて少年みたいできゅんとした。

映画関係はいろいろな解禁情報があった。銀魂は公開に向けて様々なキャンペーンが打ち出され始めた。私は去年の無念を晴らすためにも試写会応募券の付いている雑誌を買いあさることになる。あれ思った以上になかなかの出費になった。怖くて細かい金額は計算していないけど。一生知らないままでいたい。『生きてるだけで、愛。』のポスタービジュアルと特報が解禁された。津奈木のビジュアルがすごく良くて、ポスターの雰囲気も好きで、ああこれはたまにくる大好きな部類の映画だと確信した。のちに原作が本谷由紀子さんだと知り、彼女はセブンルールでのコメントから好印象を持っていたので原作は未読だったけれどますます期待が膨らんだ。しかも、特報に使われていた音楽もめちゃくちゃよかった。それから『アルキメデスの大戦』で主演が決定、さらに初の山崎貴監督とのタッグだった。監督からも嬉しい言葉が聞けた。そして、映画繋がりで言うと、ヒロアカの主題歌にロング・ホープ・フィリアが使われることになったというニュースもあった。ファミマに行ったらヒロアカのCMで菅田くんの曲が流れていることがあり、うれしさと不思議な照れでむず痒いような、変な感じだった。しばらくして公開されたMVには、歌手なのに役者の菅田くんがいてそれもいまだになれない「変な感覚」だった。このMVに映っている菅田くんは歌手の菅田将暉のはずなのに、そこで演技という表現もする菅田くんは俳優・菅田将暉がいるようで。自分の中でその線引きがずっとできないままだからMVを見るたびに戸惑ってしまうのだと思う。

アサヒスーパードライのCMに出演することが発表された。ビールのCMは本当にうれしかった。菅田くんがアルコールのCMが来るような年齢になっていることに驚き、そしてビールを飲むような層にもイケると企業の人に思ってもらえたことに喜んだ。だって、お酒のCMってなんか特別感がある。学生をメインターゲットにしたファンタのCMももちろんありがたいんだけど、ビールとかコーヒーとか車のような大人を相手にするCMに使われているのがうれしいんだな。

7月末。いよいよdeleの放送が開始した。その時の私のツイート。「菅田くんが出てるからではなく、いや菅田くんのお芝居が最高なこともおもしろい理由ではあるんだけど、それだけではなくて、ドラマとしてすごくおもしろかった。自分がおもしろいと思うドラマに菅田くんが出てくれることほどうれしいことはない。しかも今回は当て書きなので尚更」。ツイッターで毎週のようにドラマの感想を垂れ流していた。それからドラマの放送開始にともなって様々なメディアに載った菅田くんと山田さんの対談も興味深かった。

 

長くなってきたので、いったんここまで。

*1:CUT2018年3月号 菅田将暉・太賀連載「夢で逢えたら」掲載

*2:トップコートFC会員のサービスで、マネージャーが不定期で更新するブログ

*3:第42回報知映画賞 主演男優賞、第30回日刊スポーツ映画大賞 主演男優賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞、第72回毎日映画コンクール 男優主演賞、おおさかシネマフェスティバル2018 主演男優賞など、国内の多くの映画賞を席巻した。

*4:となりの怪物くん』のイメージカラー的なものがオレンジだった。